早朝
午前4時。外はまだ暗い。
自分がこんなに早起きの人になるとは思わなかった。
腕時計のアラームは午前3時30分にセットされている。
目覚ましの音は無し。バイブレーションのみ。
こうすれば、時計が私の腕をトントン叩いてひっそりと起こしてくれる。
同居家族は夫、長女、長男、次女。
皆おなじ部屋で寝ている。
次女はまだ生後5ヶ月。
泣いたら授乳をしなければならないから、次女だけは私と共に寝室から連れ出している。
この早起きは完全に自分のためだ。
家事なんて絶対にしない。
どうしても、1人になれる時間が欲しかった。
夜はだめだ。
幾度となく静かな夜を目指したけれど、私が寝ないと子らが起き出し、その静けさを破壊する。
朝ならば。
朝にこっそり起き出せば、きっと自分だけの時間が確保できる。
ずっと欲しかった静かな時間。
自分だけのための時間。
起きられるかはわからないが、アラームを早朝にセットした。
そしてそのまま、日の出より少し前に起きることが習慣になった。